コロナ戦争勝利法(呼吸器内科専門医より)

半生を呼吸器内科医として歩んだ元大学病院長が、大敵コロナ鎮圧の才略を追います

2020-06-11から1日間の記事一覧

33 コロナ戦争は長期戦、備えあって憂いなし

先の戦争の日本は(我が国の戦いは全て成功し、皇軍大勝利)の前提で作戦がねられ、「作戦が失敗した場合、被害を最小化するのはどうしたらよいか?」というタイプの参謀は嫌われていたそうであります。 かつて東京医科大学在職中、防衛医科大学にて危機管理…

32 コロナ後の医学教育は?

私が15年前大学医学部呼吸器内科学主任教授の時行った臨床講義は、今のコロナ社会では考えられない過去の遺物であります。 呼吸器内科に入院されている肺炎の患者さんを階段教室にお連れして、聴診器を学生に聴かせて診断させます。スピーカーで拡大された…

31 発熱外来が減少しスタッフに笑顔が戻りつつある

教え子の呼吸器内科専門医が疲労で休んだ時は、発熱外来に私(老兵)が完全武装で登場です。 午前で5人を診察し、都内の感染者が減ったと実感しました。何と言ってもうれしかったのは、マスク美人の看護師さんに笑顔がやっと戻ったからです。日々ウイルスの…

30 気管支喘息の人は感染減

コロナウイルスに効果ありと言われている既存薬の中では、承認された「レムデシビル」と「アビガン」と並んで気管支喘息のお薬「シクレソニド(オルベスコ)」が、初期には効果があると思われています。 本ブログ第4話にも記載しましたが、気管支喘息を含む免…