コロナ戦争勝利法(呼吸器内科専門医より)

半生を呼吸器内科医として歩んだ元大学病院長が、大敵コロナ鎮圧の才略を追います

27 コロナ後の社会(6) 特定機能専門(感染症・呼吸器)ナースの大欠乏

 かつての看護大学の教え子ナースからお電話を頂きました。「やっとコロナ病棟から開放され生還しました。」と涙ぐんでよろこんでいました。

 2ヶ月前は外来ナースでありましたが、優秀故、コロナ病棟に急遽配属となり、家族にも逢わずに奉仕の精神で頑張ったようですが、ほんとうにご苦労様でした。

 

 この2か月間、看護師さんの精神的負担はピークに達していて、感染症に対する勉強など準備不足の不安のみならず、看護師およびその家族への偏見や差別があったようです。

 

 いずれにしてもパンデミックは突然やってきます。コロナ後の対策として、いつパンデミックが到来しするかわからないため、感染症・呼吸器の専門ナースの早急な育成が必要と思われます。

 本邦では、日赤、防衛医大看護専門学校、独協医大のみで、今後のパンデミックには大欠乏でございます。