コロナ戦争勝利法(呼吸器内科専門医より)

半生を呼吸器内科医として歩んだ元大学病院長が、大敵コロナ鎮圧の才略を追います

25 コロナ後の社会(4) コロナ現場の医療従事者への精神的なケアを

 私は時々都内の病院に非常勤で、睡眠無呼吸症候群の外来患者さんを看ております。4月に入り緊急事態宣言がだされた直後から、都の要請により、コロナウイルスの救急搬送を受け入れたゆえ、新型コロナウイルスの対応に追われ、がん患者さんなどで不要不急の治療や手術を延期せざるを得ず、外来もストップしてしまいました。

 

 先日久しぶり外来診察のため来院して感じたことは、医療従事者全ての人々がコロナに対する不安と恐怖で疲弊していて、ホスピタリティーの眼差しが失われている、ということです。事務幹部は前年度比の大幅な減収で自分の職場がなくなるのではないか?と考えているのか、みるからに笑顔がなく、うつ状態であり、マスク顔ですが目は血走っていて、辛そうでした。

 

 新型コロナウイルスは比類なき医療災害ゆえ、無理もないと思いますが、一日も早く病院に明るさが戻り、笑顔がよくわかるフェイスマスク美人をたくさんみたいと思うのは私だけでしょうか?