コロナ戦争勝利法(呼吸器内科専門医より)

半生を呼吸器内科医として歩んだ元大学病院長が、大敵コロナ鎮圧の才略を追います

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

50 やまないコロナ雨はない、晴天までワンチームで頑張りましょう

コロナ戦争第1波は神風が吹いたのか?日本は、他国と比較すると死亡者も少なく医療崩壊も逃れました。 しかし、じわじわと市中感染が東京で始まり、関東園は勿論、地方にも浸透しつつあります。 自粛解除後は感染対策よりも経済活動を全面解禁しましたが、思…

49 3か月で消える抗体では「集団免疫」、「ワクチン効果」は期待薄?

スペイン、中国から発表された論文は、「新型コロナウイルスの抗体は3か月しかもたない」という内容でありましたが、私にはショックでした。 コロナ戦争勝利のためには①集団免疫②早急にワクチン開発 が重要と思っていましたが、抗体が3か月で消える感染症は…

48 第二波の市中感染開始で、医療体制逼迫予測

日本人は危機管理が苦手な国民性と言われ(第33話 コロナ戦争は長期戦、備えあって憂いなし)、第一波は、検査を主体とした臨床医学でない公衆衛生学でなんとか乗り切りました。 しかし、PCR検査をすれば患者さんが増え、医療崩壊を招くので、PCR検査…

47 空気感染には3密を離れ脱都会

この数か月、仕事で東京と長岡を週1往復していました。第38話(対コロナは常在戦場(山本五十六)で戦いましょう)にも記載しましたが、(五十六の家郷)長岡に到着するたびにフレッシュな空気を胸一杯吸って、生命を実感しています。 コロナ感染は100年…

46 コロナは金融危機とは違う、人類の危機です

コロナ戦争で勝利できなければ人類の危機です。新型コロナウイルスに感染しない場所を知っていますか? それは宇宙です。 今のところ、生命ある惑星は地球だけですから、他の惑星から来た宇宙人のようなコロナウイルスには人類が協力して戦わなければなりま…

45 悩むコロナ戦士(医療従事者たち)④

非常勤で伺っている病院では、重症患者さんが減った現在、コロナ戦士の医療従事者は皆疲れ切っている(燃えつき症候群)ようで、心の健康を損なっています。 緊張の糸が緩み、無気力状態に陥っていて、看護師さんの眼差しは虚ろになっていました。 一般的に…

44 悩むコロナ戦士(医療従事者たち)③

コロナ感染は経済危機を誘発していると同時に、医療機関の経営に深刻な影響を与えていると考えられます。 患者さんは、院内感染への警戒から外来受診を控え、私が非常勤で伺っているクリニックも閑古鳥が鳴き、手術一部休み、検診も中断した状況で、民間病院…

43 悩むコロナ戦士(医療従事者たち)②

私が関与していた介護現場は、緊急事態宣言がでても、必ず出勤して仕事をし続けてきたのですが、介護職の方々が働いている超高齢社会の介護施設の現場は、すでに以前から人材不足にあえいでいました。 ただでさえギリギリの状況に、この新型コロナウイルスで…

42 悩むコロナ戦士(医療従事者たち)①

6月2日の公表では、医療関係の感染者数が1590名を占め、そのうち約6割が看護職(看護師、看護助手)で占めていました。 看護職は、患者さんと受診から退院まで多くの過程で接触するため、感染者が増えているとの懸念に加え、本邦では看護教育において、感…

41 秋冬コロナとインフル流行期に向け、還暦を過ぎたら肺炎球菌とインフルエンザワクチン接種をお勧め

私は先週、3年前に接種した肺炎球菌ワクチンを再び自費で行いました。肺炎球菌ワクチンそのものはコロナワクチンには効果なくも、重症化の予防措置となります。 新型コロナウイルスに感染する可能性はどなたでも持っていて、医療従事者は当然確率が高いと思…

40 ワクチン接種は来春か!

第18話(ワクチンは来年オリンピックに間に合うのか?)にも書いていますが、ワクチンを我国で接種できるのは来春の可能性が出てきました。しかし各国のワクチンは、オリンピックに間に合うのでしょうか? オリンピック時に、南半球の人々に行き渡るのは微妙…

39 東京はもう第2波の到来か?

昨日は東京にある非常勤病院で、発熱外来以外の一般呼吸器内科外来を行いました。診察室の床にはピンク色のビニールテープでゾーン分けし、私はフェイスマスク+業務用マスクを着用し、重装備でコロナ常在戦場に対応しました。患者さんは今の時期、病院を訪…