コロナ戦争勝利法(呼吸器内科専門医より)

半生を呼吸器内科医として歩んだ元大学病院長が、大敵コロナ鎮圧の才略を追います

43 悩むコロナ戦士(医療従事者たち)②


 私が関与していた介護現場は、緊急事態宣言がでても、必ず出勤して仕事をし続けてきたのですが、介護職の方々が働いている超高齢社会の介護施設の現場は、すでに以前から人材不足にあえいでいました。

 

 ただでさえギリギリの状況に、この新型コロナウイルスです。感染の不安や施設への風評などで勤務を離脱する職員も出ました。特に、3密をさけるため通所型の介護サービスが利用しにくくなり、訪問看護・介護が主体となりました。

 

 訪問看護の現場では、自分で体温すら測れない利用者様もいらっしゃり、訪問してから発熱に気付くこともありますから、介護職の方々は毎日が命がけであります。

 

 また、介護施設でも面会(対面)できない状態が続いています。勤務している長岡の介護施設では、「一目でも姿を」と、玄関先のガラス越しに本人と会う家族を垣間見ると、眼がしらに涙が溢れます。