コロナ戦争勝利法(呼吸器内科専門医より)

半生を呼吸器内科医として歩んだ元大学病院長が、大敵コロナ鎮圧の才略を追います

44 悩むコロナ戦士(医療従事者たち)③

  コロナ感染は経済危機を誘発していると同時に、医療機関の経営に深刻な影響を与えていると考えられます。


 患者さんは、院内感染への警戒から外来受診を控え、私が非常勤で伺っているクリニックも閑古鳥が鳴き、手術一部休み、検診も中断した状況で、民間病院は大きく収入が減少していると考えられます。

 

  大学病院は大きな減収であるも、毎年文科省補助金と特定機能病院の加算収入に支えられています。また、公立病院も自治体の補助金が与えられ、民間病院程のダメージは受けていないと想像します。

 

 したがって、病院経営の観点からも、行政はコロナ患者さんを効率よく受け入れるために、大学病院、自治体病院を主体とした専門病院が各地に出来れば、民間の一般病院はコロナ受け入れを減らすことができます。

 

 第2波、第3波を見据えて、民間病院の立て直しが早急に必要と思われます。