コロナ戦争勝利法(呼吸器内科専門医より)

半生を呼吸器内科医として歩んだ元大学病院長が、大敵コロナ鎮圧の才略を追います

45 悩むコロナ戦士(医療従事者たち)④

 非常勤で伺っている病院では、重症患者さんが減った現在、コロナ戦士の医療従事者は皆疲れ切っている(燃えつき症候群)ようで、心の健康を損なっています。
 緊張の糸が緩み、無気力状態に陥っていて、看護師さんの眼差しは虚ろになっていました。

 一般的に頑張りすぎている医療従事者は、使命感を持って働く職員が多く、不満や弱音を話してくれませんが、私はかつて心療内科の経験がありますので、ストレス障害に陥っている医療従事者が散在しているのが解ります。

 コロナ戦争は、長期化する可能性が高いゆえに、コロナ患者さん対応に従事してきた掃除のおばちゃんを含め、すべての医療従事者たちをストレスチェックする必要を感じます。

 

 また、感染症対応の経験が少ない若い医療従事者たちに、再度ゾーンニング教育を行うのも安心感となります。

 

 ひたひたと迫っている第2波に備え、長期に渡る心のケアーが不可欠と思われますが、いかがでしょうか?