コロナ戦争勝利法(呼吸器内科専門医より)

半生を呼吸器内科医として歩んだ元大学病院長が、大敵コロナ鎮圧の才略を追います

17 「9月入学」は今だ!

 私は小学校1年生より母子家庭になりましたが、母は私の教育費や生活費を捻出するため、生け花の草月流師範となり、生け花教室を経営していました。

 母は父から感染をうけた結核症の後遺症で慢性気管支炎を合併していても水回りの多い仕事場で、いつも苦しそうに生花をあつかっていました。

 3月・4月は年度末・年度初めとなり忙しそうに働いていて、小中高の卒業式、入学式で母の出席はなく、子どもながらにさみしかったのを憶えています。


 信州大学医学部大学院2年生のときフランス政府給費留学試験に合格となったので、4月フランスへ出発したが9月に給費されるまでひもじい思いをした事をいまでも忘れません。


 新聞報道では大都市園は6割以上が(9月入学)賛成していて、年齢が若い人ほど賛成者が多くなります。反対している方は文科省官僚や自称教育学者が多く、慎重派で保守的でグロウバルスタンダードに変える勇気がない人々であるとおもわれます。


 今日本の大学競争力は国際的に下がる一方でありますが、9月入学はデフレスパイラルをストップできる可能性があると思われます。温暖化の桜散る4月入学よりも、秋は学習の時期、枯葉のシャンソンの時期、9月入学の方が人生を深く感じるのは私だけでしょうか?